- 日常を上質に着こなす方法やヒントとは?
橋本:TPOに合わせつつ、少し遊びのあるスタイリング(色遊び)をすれば、世界は変わると思います。一言で言うと“コスプレ”的な着こなしを、思い切り楽しむ提案をしたいです。記念日には「アウール」のジャケットを着て非日常のきちんと感を演出したり、例えばハイキングにはカジュアルだけどラインがキレイなストレッチパンツを、などTPOをより強くして“この場所に行くからこれを着よう”と、行動に寄り添う各シーンに合う服で、より日常が楽しくなり、気持ちもあがる。そういう服をイメージして「アウール」を作っているので、より日常が上質になる着方を見つけて欲しいなと願っています。
PROFILE
橋本 淳(はしもと じゅん)
1974年、徳島県生まれ。AOUREデザイン監修
イタリアで培った美意識を、日本人の「粋」の精神に基づく細やかな仕事により服を表現する。03年、日本のメンズファッションにタイトシルエットを持ち込む。「wjk」創設後、ミリタリーウェアをラグジュアリーファッションへと昇華させ、メンズファッションで一世を風靡。同ブランド離脱後に、40代を迎えるデザイナー自身を納得させる大人のリアルクローズブランド「junhashimoto」を展開。プラス3cm、マイナス3㎏に見せる計算しつくされたシルエット“デザイン性と機能性の融合”により快適さとスマートさを共存させる。近年では、野村不動産初のホテル事業において運営される「NOHGA HOTEL」のユニフォームを制作。19年、航空会社「Star Flyer」と協業し開発された商品「+FLOW」を発表し、話題となった。
Photo:Akira Maeda(MAETICCO)
Text:Mayuko Hamaguchi(SEASTARS Inc)
Location:カルペディエム本部 青山道場