T-SHIRT

クリエイティブディレクター
戸賀敬城が語る

銘品時計と寄り添う

WEGNER ショートスリーブ

女性にジュエリーがあるのなら男性には腕時計があります。
銘品ともなれば佇まいに格と華が宿ることでしょう。
とはいえ、クリエイティブディレクターの戸賀敬城は、
何を選び、どう合わせるかが大切と説きます。
そこで、今回は同氏のコレクションを交えながらその真意を紐解きます。
それにより、AOUREのカットソーが銘品の隣に控えてもなお
遜色のない存在であることがご理解いただけるかと。

身近なラグジュアリー

AFFORDABLE LUXURY

時に“ラグジュアリー”は、
お金という物差しだけでは
測れない。それを実感する
カットソー&腕時計。

STYLE CHART
PABLO

AOUREはデビュー当初から手の届くラグジュアリーを提唱してきました。その観点で言えば、タグ・ホイヤーのモナコは近しい価値観をもった腕時計といえるかもしれません。かの名優、スティーブ・マックイーンも愛した名作は、角形のケースに独自性と男らしさを見ることができます。優しい価格帯ではありますが、それ以上にほんのり香る色気にイタリアの伊達男たちも魅了されてきました。そこに合わせたのはAOUREの新鋭、PABLO。気軽に手に取れる一枚ではありますが、無駄な毛羽を省いた選りすぐりの超長綿の糸を度詰めで織ることにより程よいハリとエレガンスを生み出しました。そんな両者を引き合わせることで、オフィス街でもリゾート地でも活躍する趣へと仕上がるのです。

さりげないモード

SUBTLE MODE

無難と思しき趣に見えて、
その実、随所に魅せる
モダンさが纏う者の
心をいっそう昂らせる。

STYLE CHART
WEGNER

ご存知のように、オーデマピゲはロイヤルオークを通してスポーツラグジュアリーというジャンルを確立しました。ともすると、こちらは少々大人しく感じられるかもしれません。ただ、よくご覧いただくと風防内の構造、ラグ、3層のケースと随所に先進性をのぞかせています。一見、ベーシックと思しき姿に見え隠れするモードな一本こそ目の肥えた大人が手にすべき時計といえるでしょう。ニットのような着心地のWEGNERもまたシンプルな出立ちですが、毛羽の少ない糸をさらにガス焼きし、シルケット加工をプラス。その結果、美しい光沢とモダンさを演出しています。さらに、袖周りをすっきりさせることでインナーとして嵩張ることもありません。そんなさりげないディテールの妙が両者を強く引き合わせるのです。

隠れたこだわり

HIDDEN COMMITMENT

カジュアルな佇まいの奥に
秘めた、唯一無二にして
強烈なこだわりが自身の
背中を後押ししてくれる。

PAGEE SECOND

ストラップはラバー、ケースはカーボン(一部はチタン)、トノー型、キャッチーなダイヤルデザイン、ブルーリューズ。やはりリシャールの一本はカジュアルシーンでこそ真価を発揮するといえそうです。それでもなお多くの目利きを唸らせる要因は、ネジひとつ、歯車ひとつにも妥協せずカーボンを採用した点。単にパーツひとつの素材を変えたところで、重さは軽くなるでしょうが精巧に時を刻むとは限りません。そこにリシャールの凄みがあるのです。進化を遂げたPAGEE SECONDもまた、内に秘めたこだわりは類を見ません。姿はシンプルですが、上質糸を細く撚り最大ゲージで編み込んだことでコシと光沢を演出。そのスタンスは、リシャールのアイデンティティとも共鳴するはずです。

STYLE CHART

イエローゴールドの熟れた
輝きとシックなポロシャツ
が教える、若造では出し得ない
大人ならではの色気。

PAGEE POLO

ロレックスは間違いなく世界的にもハイスタンダードなブランドです。とはいえ、着ける側の年齢によってはなんでもいいとう訳にはいきません。不惑の歳を迎えるタイミングであれば、ほんのりラグジュアリーが香るイエローゴールドのサブマリーナなどがオススメ。天命を知る齢に達する頃合いには、周りから傷をもらいながら程よく円熟みを帯びた姿がよりあなたを引き立てるはずです。海外のトップメゾンでも多用される糸を凝縮して織った生地を採用するPAGEEのポロシャツは、きれいな目面と光沢が美しくスポーティーなアイテムながらどこか品を感じさせます。ビズシーンでも胸を張れるクラシカルな趣とハリ感は、長い時を経てさらに熟成され時計と共に体へ馴染んでいくことでしょう。